野中真理子監督の初作品である『こどもの時間』は、2001年東京での劇場公開で驚異のロングラン&大ヒットを記録し全国へと広がる。 現在では自主上映会450ヶ所、動員数10万人を超える。 主人公は、埼玉県桶川市にある無認可「いなほ保育園」に通う0歳から6歳までのおよそ100人のこどもたち。 その日常生活の生きる喜びを見つめた作品である。 畑や林の広がる4000坪の敷地で、鼻を垂らした裸足の子どもたちが自由に遊んでいる。保育園には固定の時間割はない。その日の各自のリズムに合わせて遊び、食べ、眠る。 日々の暮らしは自然の鼓動と響き合いながら織りなされる。冬には焚火で焼いたさんまを手づかみで食べ、夏にはお父さんたち手作りのプールで泳ぐ喜びを知る。 竹馬、カブト虫捕り、動物の世話、節分の鬼退治・・・。「ダメ」という言葉を遣わずに温かく辛抱強く見守る大人達の中で、子どもたちは生きていく力を自分で身につけていく。 その姿は意欲と好奇心で輝き、はじけんばかりのエネルギーで溢れている。 野中監督は家族と東京から彼の地に引っ越し、いなほ保育園に長男を預けて、大人たちがいつからか忘れてしまった“こどもの時間”を6年間にわたって記録した。 〈2001年/16@/カラー/80分〉 ■ 2001年「朝日ベストテン映画祭」邦画部門入賞 ■キネマ旬報2001年度文化映画ベスト・テン ■ 文部科学省選定 |
||